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ノネナールが加齢臭の原因です。このノネナールは脂肪酸が酸化することで発生するニオイなのですが、そもそも脂肪酸とはどのようなものなのでしょうか。また、どのような理由で脂肪酸が酸化するのか、今回は加齢臭の原因である「脂肪酸」について紹介をします。

脂肪酸とノネナール

加齢臭の原因であるノネナール、正式には不飽和アルデヒド2−ノネナールは、資生堂の研究により発見された物質です。1999年に発見されたので、実はまだ「加齢臭」や「ノネナール」という単語自体は新しいものになります。

そして、2001年に発表された論文によれば、ノネナールは皮膚表面にある「パルミトレイン酸」と「バクセン酸」のようなω−7不飽和脂肪酸が酸化分解反応によって生じるとされています。

簡単に言ってしまえば、皮脂腺から分泌される脂肪酸と呼ばれるものが、酸化することで、ノネナールが作られるわけです。

パルミトオレイン酸の酸化について

ノネナール生成に特に関係が深いのが、パルミトレイン酸の酸化です。

パルミトレイン酸の正式名称は9−ヘキサデセン酸は、体内の過酸化脂質、活性酸素などで酸化することでノネナールを作ることが判明しています。特に過酸化脂質の影響が強くあるのです。

過酸化脂質に関しては、体内のコレステロールや中性脂肪が活性酸素により酸化したものなのですが、この過酸化脂質がパルミトレイン酸を酸化させることでノネナールが発生します。

また、もう1つの酸化のパターンとして、皮膚の常在菌がパルミトレイン酸を酸化分解することで、ノネナールを発生させるパターンもあります。老化とともに皮膚にパルミトオレイン酸は蓄積されていき、その上、代謝の衰えにより皮膚の常在菌の生息数が増えていきますので、その結果としてノネナールの生成が活発になるのです。

つまり、老化により、皮膚の常在菌は増えますし、体内で活性酸素の生成量は増えるので、それにあわせて過酸化脂質の量も増えていきます。そのため、加齢臭のニオイがきつくなります。

パルミトオレイン酸の分泌を防ぐことはできない

パルミトオレイン酸に関しては、酸化をすればノネナールを発生させるのですが、酸化しなければ、皮膚の老化防止や皮膚を保護する働きを持っています。

そのため、完全に分泌を止めることは不可能です。仮に止めることが出来たとした場合、皮膚の保護能力が欠損することになりますので、加齢臭よりも恐ろしい皮膚の問題に直面することになるでしょう。

そのため、加齢臭を防止するのであれば、下記の2点が有効な手段です。

  • 脂肪酸の過剰分泌の抑制
  • 脂肪酸の酸化の抑制

脂肪酸の過剰分泌の抑制

脂肪酸の分泌の抑制に関しては、生活習慣と食生活を整えることである程度の抑制をすることが可能です。

特に動物性の脂肪を過剰に摂取してしまいますと、脂肪酸の分泌量は増えることがわかっているので、欧米的な食生活から和食に切り替えることでも脂肪酸の過剰分泌を抑制することができるでしょう。

脂肪酸の酸化の抑制

脂肪酸の酸化の抑制ですが、これは入浴などをして、脂肪酸が含まれる皮脂を洗い流すことで、脂肪酸の酸化を抑えることが出来ます。

しかし、過度な皮脂の洗いすぎというのは、皮膚にダメージを与えることになり、結果として皮膚を守るために皮脂の過剰分泌に繋がります。加齢臭や体臭対策の石鹸やボディーソープの使用で、効果を高めることは十分に可能です。

また、酸化を促す活性酸素や過酸化脂質に関してはストレスがたまることで、過剰に生成されることも判明していますので、ストレスを溜めすぎないように生活をすることも重要になります。

まとめ

皮脂の中に含まれる脂肪酸、その脂肪酸の1つであるパルミトオレイン酸が酸化することで、加齢臭の原因であるノネナールが生成されます。しかし、パルミトオレイン酸、それ自体は皮膚の保護能力を持っている上に、老化防止能力を持っていますので、過剰に生成されないようにすることが重要になります。

入浴をして余計な皮脂と脂肪酸を洗い流すことが有効な加齢臭対策の手段の1つです。また、生活習慣を整えることで、過剰な皮脂分泌を抑制することが可能です。

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